アルファスとアーチェラ、戦略的パートナーシップを締結
Press release
October 6, 2026

アルファス、AWS の RI・SP の「活用の壁」を取り払う新サービスを提供開始

長期コミットに「保険」をかけて、最短30日単位から同等の割引享受・未利用分の返金を実現

アルファス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:廣瀬 肇、以下「アルファス」)は本日、新サービス「スマート予約割引サービス」の提供を開始しました。

AWS のリザーブドインスタンス(RI)や Savings Plans(SP)などの正規予約割引は、1〜3年の長期契約が前提となるため、利用量の予測が難しい多くの企業にとって活用のハードルが高い状況が続いていました。「スマート予約割引サービス」は、この長期コミットに伴うリスクを緩和する、保険のような仕組みです。ユーザーは最短30日単位から割引を享受でき、使われなかった分については所定の条件に基づき返金を受けられます。アーキテクチャを変えることなく、すぐに始められるクラウドコスト最適化を実現します。

本サービスは、Reserved.ai Inc.(本社:米国ワシントン州、以下「アーチェラ」)との戦略的パートナーシップにより実現しました。アルファスは本サービスを、MSP・クラウドリセラー向けプラットフォーム「Ripple」およびエンドユーザー企業向けプラットフォーム「Wave」の新機能として提供します。国内展開は、ローンチパートナー3社(五十音順:株式会社NTTデータ、株式会社TOKAIコミュニケーションズ、富士ソフト株式会社)とともに順次開始してまいります。

1. 背景:正規予約割引の「活用の壁」

AWS をはじめとするパブリッククラウドには、利用料を大幅に抑えることができる予約割引制度(以下、「正規予約割引」)(※)が用意されています。
※ AWS のリザーブドインスタンス(RI)や Savings Plans(SP)、Microsoft Azure の Reserved Instances、Google Cloud の Committed Use Discounts(CUD)などがあります。

正規予約割引は大幅なコスト削減を実現できる一方、これらの割引を受けるには通常1〜3年の長期契約が必要であり、多くの企業には以下のような課題がありました。

使い切れないリスク ― クラウドの利用量は、事業の成長や縮小、プロジェクトの終了、組織再編、システム構成変更など、さまざまな要因で常に変動します。1〜3年先の利用量を正確に予測することは難しく、契約後に環境が変化することも珍しくありません。長期契約で確保した割引枠を使い切れなかった場合、その分はそのまま無駄なコストになります。

購入計画そのものに高度な専門知識と工数が必要 ― 適切な割引を購入するには、過去の利用データの分析、将来の利用量予測、複数の割引タイプの組み合わせ最適化など、専門的なスキルと相応の時間が求められます。クラウドコスト最適化の専任人材を確保できる企業は限られており、多くの現場では「分析に手が回らない」状態が続いています。

社内承認プロセスの長期化 ― 1〜3年の長期契約は経営判断を伴うため、稟議・承認に時間がかかります。検討している間に利用状況が変わり、当初の試算が陳腐化することも珍しくありません。結果として、本来は割引で削減できたはずのコストを、オンデマンド料金のまま支払い続けるという状況も多く見られます。

こうした「使い切れないリスク」「専門知識・工数」「意思決定スピードの遅さ」という3つの壁により、多くの企業が正規予約割引のメリットを十分に活用できておらず、クラウドコストの最適化が進まないという構造的な問題が生じていました。また、クラウドコストの最適化支援を依頼される MSP(マネージドサービスプロバイダー)も、こうした課題を抱える顧客企業に対して、有効なソリューションを提供しにくい状況が続いていました。

2. スマート予約割引サービスの概要

クラウドコストの最適化は、これまで「何を、どれだけ使うか」を見直すことが中心でした。スマート予約割引サービスは、そこに「どう買うか」という新しい選択肢を加えます。使う量やアーキテクチャを変えずに、買い方を変えるだけでコストを下げる ― これが本サービスの基本的な考え方です。
アーチェラが開発した独自の最適化エンジンをアルファスのプラットフォーム(Ripple / Wave)に統合し、未使用分の返金を受けられる形で正規予約割引を購入できる仕組みにより、実質的に長期契約に縛られることなく、クラウドコストを最適化できます。

サービスの仕組み

① 分析 ― アーチェラ×アルファスの最適化エンジンがクラウドの利用状況を分析し、最もコスト効率の良い割引の種類と量を算出します。手作業による分析や複雑な試算は不要です。

② 購入 ― 算出結果に基づき、ユーザーアカウントで正規予約割引(1〜3年)を購入します。この長期コミットに伴うリスクはアーチェラが引き受けるため、ユーザーは最短30日単位から柔軟に予約割引を利用できます。

③ 精算 ― 購入した割引枠のうち、使わずに残った分は、所定の条件に基づき返金されます。これにより「契約したのに使い切れなかった」というリスクがなくなります。

スマート予約割引サービスの仕組み:クラウド事業者、再販事業者、ユーザー企業、アルファス、アーチェラの関係図
図:スマート予約割引サービスの仕組み

提供プラットフォーム

Ripple はクラウドリセラー(MSP)が顧客企業群を統合管理するためのプラットフォーム、Wave は MSP の顧客企業それぞれが自社のクラウドコストを管理するためのプラットフォームです。スマート予約割引サービスは、両プラットフォームに新機能として組み込まれます。

MSP・クラウドリセラー向け:Ripple

  • プラットフォームとしての役割:顧客企業群の利用料の統合管理、請求処理の自動化を一元提供
  • 本サービスでの活用:エンドユーザー企業ごとに最適な割引プランを設計・適用し、各社の事業戦略に応じた形でクラウドコスト最適化を提供

エンドユーザー企業向け:Wave

  • プラットフォームとしての役割:自社のクラウド利用料の日次推移の可視化・分析・最適化を支援
  • 本サービスでの活用:長期契約に縛られず割引を適用。未使用分は所定の条件に基づき返金

3. 主な特長

スマート予約割引サービスは、前述の3つの壁を構造的に解消するよう設計されています。

「使い切れないリスク」に対して ― 未使用分の返金

購入した割引枠のうち未使用分は、所定の条件に基づき返金されます。これにより、エンドユーザー企業も、本サービスを提供する MSP も、利用量の変動による過剰購入リスクを負う必要がありません。

「専門知識・工数」に対して ― 自動最適化

アーチェラ×アルファスの最適化エンジンが利用状況を分析し、最適な割引を自動で選定・適用します。専門人材による分析・購入計画の工数が不要になります。

「意思決定スピード」に対して ― 長期契約に縛られない柔軟性

1〜3年の長期契約に伴うリスクをアーチェラが引き受け、未使用分は返金される仕組みとすることで、ユーザーは実質的に最短30日単位から割引を享受できます。組織再編やシステム構成変更にも柔軟に追従でき、長期契約を前提とした稟議で求められがちな将来予測や複雑な試算の負担も大きく軽減されます。

また、本サービスは導入から運用までスムーズに進められるよう設計されています。

  • 即時オンボーディング ― Ripple / Wave の既存テナントから数クリックで有効化。コード改修やクラウド環境の移行は不要です。
  • 成果連動型の料金 ― 初期費用は不要で、実際に削減できたコストに応じてご負担いただく成果報酬型です。
  • MSP 事業者向けの管理機能 ― 割引の適用状況、削減効果、返金実績を顧客別に可視化。コスト配分・レベニュー管理も Ripple 上で一元処理できます。

4. ローンチパートナー(3社・五十音順)

本サービスの国内展開にあたり、以下の3社がローンチパートナーとして参画します。各社は自社の事業戦略に応じた形でスマート予約割引サービスを活用し、クラウドコスト最適化への取り組みを推進します。

  • 株式会社NTTデータ(提供準備中)
  • 株式会社TOKAIコミュニケーションズ
  • 富士ソフト株式会社

5. コメント

アルファス株式会社 代表取締役 廣瀬 肇

「アルファスはこの7年間、日本のクラウドコスト最適化に取り組む中で、現場の声に何度も触れてきました ―『何をすべきかは分かっているが、実行できる体制がない』。
今回のスマート予約割引サービスは、これまでとは異なるアプローチです。アーキテクチャを変えるのではなく、『買い方』そのものを変える。長期コミットのリスクを保険のような仕組みでカバーする、という考え方です。
長期契約にとらわれず、使わなかった分は返金される。アーキテクチャ改修なしで、今日から割引を享受できます。これはクラウドコスト最適化の『第一歩』であり、将来的には FinOps 本格導入、アーキテクチャ変革という次のステップへ ― 国内のローンチパートナーの皆様と共に、新しい選択肢を日本市場に広げてまいります。」

Reserved.ai Inc.(アーチェラ)共同創業者兼 CEO アラン・カンナ(Aran Khanna)氏

「アーチェラは米国市場で急成長を遂げ、急成長中の AI・テクノロジー企業から成熟したエンタープライズまで、幅広いお客様に新たな選択肢をお届けしてきました ― 長期コミットメントのリスクを伴わない、クラウドコスト最適化という選択肢です。
一方、日本市場には独自の商習慣があり、セルフサービス型のツールだけでは応えきれない深さがあります。だからこそ我々は、日本の MSP がすでに信頼するプラットフォームを擁するアルファスと戦略的パートナーシップを結びました。アルファスは、我々のエンジンを日本の商習慣に適した形で Ripple と Wave に統合し、市場展開を主導します。
ローンチパートナーの皆様と共に、日本市場に長期契約に縛られない、根本的に新しいクラウドコスト最適化の選択肢をお届けします。」

※ 本コメントは英語原文からの和訳です。

ローンチパートナーコメント(五十音順)

株式会社NTTデータ

「本サービスは、AIを活用し、クラウド利用のコスト最適化とリスク低減の両立を実現する新たな取り組みです。お客様がより安心してクラウドを活用できる環境を整え、ともに新たな価値の創出に取り組んでまいります。」
― 株式会社NTTデータ テクノロジービジネス事業本部テクノロジーセールス事業部長 福永 香織氏

株式会社TOKAIコミュニケーションズ

「株式会社TOKAIコミュニケーションズは、このたびのAWS のRI・SP の「活用の壁」を取り払う「スマート予約割引サービス」の提供開始を心より歓迎いたします。当社は、AWS プレミアティア サービスパートナーとして、クラウドの設計・構築から運用管理、コスト最適化までワンストップでお客様のクラウド活用を支援してまいりました。クラウドコストの最適化において、長期契約による制限は多くのお客様が直面する大きな課題でした。柔軟なコスト最適化を実現する本サービスは、お客様のクラウド投資対効果を劇的に高めるものと強く期待しております。今後も当社のフルスタックなクラウド活用支援と本サービスを融合させ、お客様の成果・価値の最大化に貢献してまいります。」
― 株式会社TOKAIコミュニケーションズ ソリューション本部 本部長 林 秀樹氏

富士ソフト株式会社

「当社はこれまで、お客様のクラウド導入から運用最適化までをご支援してまいりました。クラウドコスト最適化はこれまで「何を使うか」を見直す取り組みが中心でしたが、本サービスは「どう買うか」を変えることで、新たな価値を提供する取り組みです。長期コミットメントの制約を軽減しながら割引メリットを活用できる本サービスは、お客様のIT投資最適化の選択肢を大きく広げるものと期待しています。当社は今後もお客様の持続的なクラウド活用と事業成長を支援してまいります。」
― 富士ソフト株式会社 執行役員 ソリューションビジネスユニット ソリューション事業本部長 山本祥正氏

6. 今後の展開

アルファスは、ローンチパートナー3社との展開を皮切りに、国内の MSP・クラウドリセラーへの提供を拡大してまいります。また、Microsoft Azure・Google Cloud をはじめとするマルチクラウド環境への対応についても、順次拡大を進めてまいります(提供時期・仕様は変更の可能性があります)。

各社について

アルファス株式会社

アルファスは「クラウドを、シンプルに。(CLOUD SIMPLIFIED)」をミッションとし、複雑なクラウドコスト管理および請求を効率化し、さらに収益機会を向上するプラットフォームを提供しています。MSP・クラウドリセラー向け請求・再販管理プラットフォーム「Ripple」、エンドユーザー企業向けクラウドコスト管理プラットフォーム「Wave」、および FinOps プラットフォーム「Octo」を提供するクラウドコスト管理 SaaS 企業です。東京とクアラルンプールに拠点を構え、日本および東南アジアを中心に事業を展開しています。
ウェブサイト:https://alphaus.cloud

Reserved.ai Inc.(アーチェラ)

Reserved.ai Inc. は、2019年に設立され、米国ワシントン州に本拠を置く FinOps 企業です。共同創業者は、CEO の Aran Khanna(ハーバード大学コンピュータサイエンス卒、AWS にて Amazon SageMaker チームに所属)と、CTO の Nikhil Khanna(ヘッジファンド D.E. Shaw にて定量取引トレーダー)の兄弟。クラウドの専門性と金融工学を融合した独自の最適化エンジンにより、グローバルで2,000社以上、累計45億ドルを超えるクラウド支出の最適化を支えています。AWS、Microsoft Azure、Google Cloud に対応、AWS ISV Accelerate Partner。
ウェブサイト:https://archera.ai

株式会社NTTデータ

NTTデータは、豊かで調和のとれた社会づくりをめざし、世界70ヵ国以上でITサービスを提供しています。デジタル技術を活用したビジネス変革や社会課題の解決に向けて、お客さまとともに未来を見つめ、コンサルティングからシステムづくり、システムの運用に至るまで、さまざまなサービスを提供します。
ウェブサイト:https://www.nttdata.com/jp/ja/about-us/

株式会社TOKAIコミュニケーションズ

株式会社TOKAIコミュニケーションズは、1977年の創立以来、静岡県を拠点にTOKAIグループの情報通信事業を担う企業です。当社は「システムインテグレーション」「データセンター」「通信ネットワーク」の3事業を柱に展開しております。AWSパートナーネットワークにおいては、最上位である「AWS プレミアティア サービスパートナー」に認定されています。豊富な導入・運用実績に基づく確かな技術とノウハウを結集し、AWS上のシステム設計・構築からクラウド接続回線、監視・運用管理、コスト最適化を含む請求管理までをワンストップで提供し、お客様のクラウド活用・デジタルトランスフォーメーション(DX)を強力に支援しています。
ウェブサイト:https://www.tokai-com.co.jp/

富士ソフト株式会社

富士ソフトは、AI・IT・OTの融合によりお客様の未来を創造するデジタルイノベーションカンパニーです。1970年の創業以来、組込・制御技術と各産業に最適化されたソリューションで実績を築いてきました。AWS プレミアティアサービスパートナーとして、AWS との戦略的協業のもと、お客様のクラウド導入から運用まで全方位でご支援しています。
ウェブサイト:https://www.fsi.co.jp/

参考リンク

【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】

アルファス株式会社 広報担当
メールアドレス:press@alphaus.cloud

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