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Engineering
FinOps
November 28, 2025

エンジニアBlog:デジタル庁のFinOpsガイドはクラウドシフトユーザにとって参考になりそう

野口 雅史
エンジニア
翻訳は機械翻訳により提供されています。提供された翻訳内容と英語版の間で齟齬、不一致または矛盾がある場合、英語版が優先します。

(本記事は zenn.dev に公開した内容を転載しています。)

はじめに

デジタル庁より「継続的運用経費削減(FinOps)ガイド」が公開されています。どのような内容が書かれているのか興味があったので読んでみました。

ガイドのタイトルとして、「継続的運用経費削減」を「FinOps」としていることや、内容の細かいところについてのツッコミどころはあるかもしれませんが、全般的な内容はクラウドシフトユーザにとって参考になると思いました。特に、「オンプレ的な考え方」から「クラウド的な考え方」へ頭を切り替えるためのガイドとして活用できそうです。

注:FinOpsガイドの内容は随時更新されるとのことです。本記事は2025年11月25日時点の内容をもとにしています。

FinOpsガイドの内容

前提として、このFinOpsガイドはガバメントクラウド利用者のために作成されたドキュメントとのことです。ただ、その内容は一般のユーザにとっても有用だと思いました。特にクラウドシフトユーザ、例えば、

  • 今までオンプレミスで運用していて、これからクラウドを使い始めるぞ!
  • クラウドってどういう考えで運用すればいいんだろう。。
  • これまでは、SIerにすべて構築や運用をお任せしていました。。

というようなユーザにとって、参考になる部分があるのではないかと思いました。

それでは、具体的に中身を見ていきたいと思います。

インフラの調達について

オンプレで運用していた場合は、機器導入時のみ気にしていれば、機器の償却年数やリース契約満了まではコストについて考えるということはやってこなかったのではないかと思います。ところが、クラウドの場合、毎月毎月コストが上下し運用後も継続してコスト意識を持ち運用することが重要かつ勝負です。オンプレの感覚のままクラウドを使うことによる危険性を示し、意識の変化を促しているように感じました。

契約時ではなく本番稼働後にどうコストを下げていくかが重要となる
継続的運用経費削減(FinOps)ガイド

オンプレミスをはじめとする従来のシステム利用形態においては、ハードウェアを中心とした基盤に掛かるコストは契約時に複数年度分の金額で決定されていた。
継続的運用経費削減(FinOps)ガイド

コストに対する当事者意識と説明責任

コストに対する意識の変化を求めるような内容がいくつも見られました。例えばこれまでシステムの構築から運用までSIerに依頼していたユーザ(いわゆる丸投げ)にとっては日々のコスト変化や削減計画などは意識していなかった内容ではないでしょうか。このガイドでは、もっと日々の運用から主体性を持ち、当事者意識を持って運用をしていく必要があることの重要性を説いているように感じました。

コスト把握・削減計画の主体は利用職員
従来のシステム利用では契約期間中固定されていたコストを削減するためには、職員がFinOpsの主体となって事業者を含む関係者に働きかける必要がある。
継続的運用経費削減(FinOps)ガイド

ダッシュボード等により、クラウド利用料の内訳や推移からコスト構造を把握し、削減箇所のあたりをつける。
継続的運用経費削減(FinOps)ガイド

運用保守作業一式といった費目での一括契約を避けるため、運用保守作業の明細を作成し、作業ごとに発生するコストや削減余地を可視化する。
継続的運用経費削減(FinOps)ガイド

クラウドネイティブ化

最後に、クラウドを最大限活用していきましょう。というメッセージも見受けられました。ただ単にクラウドを利用するのではなく、アーキテクチャをクラウドに合わせ、クラウドを最大限に活用しましょう。そうすることでシステムの可用性や堅牢性だけでなく、コストメリットも大幅に出てくると思います。長期的なスパンでのクラウドネイティブ化、モダン化移行への重要性です。

また、オンプレ環境では簡単に実現できなかったことが、クラウドの機能を利用することで簡単にできることがあるかと思います(例えばバックアップなど)。そういった、これまでSIerに依頼していた内容を自分たちでできるようにして行きましょう。というメッセージもありました。

最終的には、アーキテクチャのモダン化を目指す(マネージドサービスの活用やAPIベースのシステム構成の実現等)ことが抜本的なクラウド利用方法の改善として有効だが、以下ではモダン化までの過渡期を想定し、即効性が高いアプローチ例を中心に示す。
継続的運用経費削減(FinOps)ガイド

運用保守契約において委託している作業項目や運用フローの中で、利用職員で対応可能な定型的な作業を内製化することを検討する。
継続的運用経費削減(FinOps)ガイド

まとめ

  • デジタル庁のFinOpsガイドは、「これからクラウドを活用しよう」というユーザにとって、クラウド的な考え方へ頭を切り替えるためのガイドとして価値のあるものだと思います
  • 日々のクラウド運用で大切なことは、以前 「コスト削減」よりも大事なこと。「現状を知る」という第一歩 という記事で書いていますので、参考にして頂けると幸いです。

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