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Azure
May 10, 2022

Azure Cost Management の有効的な使い方

Yo Fukuda
Sr Account Executive
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AzureにもAWS Cost Explorer、GCP Cost Management と同様に、Azure のコスト管理を支援するツールを提供しています。Azure Cost Management はMicrosoftの提供するツールで、Azureを利用する場合には無料で利用することができます。

この記事ではそのAzure Cost Mangement を有効的に活用できる方法についてまとめています。Azureの利用料が増え、コスト管理に課題感を感じ始めている方に特におすすめです。

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クラウドコストを管理する基本概念は他のパブリッククラウドと変わりません。

    1. クラウドコストの可視化
    2. クラウドコストの分析
    3. コスト最適化

Azure Cost Managementはこのはじめの「クラウドコストの可視化」を支援します。利用料が的確に可視化/モニタリングができるように設定をおこなうことで日々のコスト推移をトラッキングすることが可能です。

主なAzure Cost Managementを活用方法:

    1. 予算超過しないためのコストモニタリング
    2. Azureサービスの中で利用料の高い費用を特定
    3. 予算を超過した場合の原因を特定

Azure Cost Managementを活用した分析方法

Azure Cost Managementを活用することで過去、現在、未来のコストを分析することができます。フィルタリングなどを活用し日々のコストをモニタリングすることで予算超過を防ぐことが可能です。

スコープ:

    スコープを指定することで分析する範囲を絞ることができます。管理グループ、サブスクリプション、リソースグループの指定ができます。

時間:

    時間軸を指定します。

軸:

    日別、時間軸などの分析単位を指定できます

グループ:

    リソース、サービス、リソースグループ、リソースタイプなどを指定し分析したい利用料金をフィルタリングすることができます

Azureにはタグとは別にリソースをグルーピングする方法があります。リソースグループを活用することで部署、環境、共通基盤費用などをグルーピングすることで費用管理を効率化できます。リソースグループとタグの組み合わせで様々な角度からコスト分析をすることができるので、Azure利用検討時、運用方法の検討時にルールを設けると良いでしょう。

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リソースグループ:

    大きなグルーピング、コスト管理方法でグルーピングするのがおすすめです。ただ、複数のサブスクリプションで管理できる場合はサブスクリプションでも構いません。
    環境
    部署
    サービス
    プロジェクト

タグ:

    タグはサブスクリプション、リソースグループよりも細かい単位でコストを分析したい際に便利です。
    リソースの利用用途
    共通基盤費用や部署ごとに按分処理する必要のあるリソース

Azure Budget

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Azure Budgetは時間軸、利用料を指定し超過した場合に通知を送付することができます。はじめに予算設定をおこなうことで予算超過の可能性を未然に検知し対策を取り、コストコントロールが可能です。

予算設定時には予算の名前、時間軸、パーセンテージを指定し予算設定を行います。設定時には複数のレイヤーで設定することをおすすめします。70%なら担当者、90%以上ならメーリングリストなどとレイヤーを分けてエスカレーションすることで企業全体でコスト意識を醸成することも可能です。まだ、設定をしていない場合はすぐにでも設定をしましょう。

Azure Advisorについて

Azureにはコスト削減を支援する「Azure Advisor」という機能があります。Cost Managementとは別機能ですが、コスト管理、最適化に利用できるので本記事でも簡単に紹介いたします。

既存のAzure リソースからコスト削減余地のあるサービスを表示してくれるので、コスト削減をはじめるにはAzure Advisorを確認するのが良いでしょう。Azure AdvisotはAzureの提唱するベストプラクティスに基づいてレコメンデーションを表示します。コスト最適化、パフォーマンス、セキュリティ、可用性などの観点からレコメンデーションを表示し既存のリソースから問題のあるリソースを検知します。

まとめ

この記事ではAzure Cost Management、Azure Advisorについて簡単に紹介しました。企業によってコスト管理方法が変わるため、分析方法やフィルタリング方法などを工夫する必要があります。これまでに記載したリソースグループ、タグを工夫してリソースと紐付け管理することで分析時に役に立つので、Azureのベストプラクティスなどを参考に運用方法を確立することをおすすめします。

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